

2025年6月、いよいよ「TikTok Shop(ティックトックショップ)」が日本国内でも本格始動します。
すでにアメリカや東南アジアで成果を上げているTikTok Shopは、今後のEC業界・D2Cブランド・メーカーの販売戦略において欠かせないチャネルになると注目されています。
これまでのTikTokは「動画で話題をつくる場所」でしたが、これからは「そのまま商品を購入できる場所」へと進化します。
では、TikTok Shopを始めるには、何から手をつければいいのでしょうか?
この記事では、日本ローンチに向けて企業・ブランドが今準備しておくべき3つのステップを、丁寧に解説します。
TikTok Shopとは? 〜動画から購入まで完結する新しい買い物体験〜
TikTok Shopとは、TikTokアプリ上で商品の紹介から決済・配送までを完結できるEC機能です。
ユーザーは気になった投稿やライブ配信内に表示される「商品タグ」をタップすることで、TikTokから離れることなく商品を購入できます。
主な機能:
- 動画やライブ配信に商品タグ(カード)を表示できる
- 商品情報(価格・写真・在庫)をShopに登録しておけば、投稿時に紐づけ可能
- 決済・配送はTikTok上で完結(プラットフォーム側の管理)
これにより、企業は**「商品を知る」→「気になる」→「購入する」**というユーザーの行動を、一つのアプリ内で実現できるようになります。
TikTok Shopの登場で何が変わる?
これまで、TikTokではプロフィールリンクや広告、コメント欄など間接的な導線でしか販売に繋げられませんでした。
しかしTikTok Shopの登場により、
- 投稿に「商品」ボタンを直接表示
- タップでそのまま商品ページへ遷移
- そのまま決済&購入まで完了
というシームレスな購入体験が可能になります。
これは、InstagramのShop機能や楽天ROOMといった「SNS内コマース」をさらに一歩進化させた形です。
TikTok Shopを始める前に準備すべき3つのこと
TikTok Shopが正式スタートする前に、以下の3点は必ず準備しておきましょう。
1. TikTokアカウントをビジネス設計に見直す
まずはアカウントの基盤から。
- ビジネスアカウントへの切り替え(設定→アカウント→ビジネスアカウント)
- ブランド名、ロゴ、プロフィール文の最適化
- プロフィールリンクをEC/リンク集に整理
将来的に商品タグを使った投稿が中心になるため、**“販売を前提としたプロフィール”**にアップデートすることが必須です。
2. TikTok広告マネージャーに登録し、商品カタログを整備する
TikTok Shopが始まる前でも、広告マネージャーの「カタログマネージャー」機能を活用すれば、動画に商品情報(価格・URL)を紐づけることができます。
- TikTok Ads Manager に登録
- 「アセット>カタログ」から商品を登録
- 商品名/画像/リンク先/価格を入力し整備
この準備をしておけば、TikTok Shop開始時にそのまま商品データを連携して即販売可能になります。
3. 動画構成を「売れるテンプレート」に切り替える
TikTok Shopでは、投稿内容そのものが「売上に直結」するため、動画の構成が重要です。
基本構成テンプレート:
objectivecコピーする編集する①ツカミ(冒頭3秒)
②課題提示(視聴者の共感)
③商品紹介(使用シーン・ビフォーアフター)
④CTA(プロフィール or 商品をタップ!)
とくに「冒頭の3秒」が購入率に大きく影響します。
ユーザーがスクロールを止め、惹き込まれる“動画設計力”が今後の競争力になります。
まとめ|TikTokで売る時代が、すぐそこに
2025年6月のTikTok Shop日本ローンチは、企業にとって「SNS活用=ブランディング」から「SNS活用=売上」にシフトする大きな転機になります。
これからのEC・D2C戦略は、「広告費をかける前に、日常の動画で売る」方向へ。
そのためには、今のうちに土台を整えることが不可欠です。
✅ 今すぐやるべきチェックリスト
- TikTokアカウントをビジネス仕様に変更したか?
- 商品カタログ(広告マネージャー)に登録しているか?
- 投稿テンプレートは売れる構成になっているか?
今後の記事では、実際に投稿で商品を売るための動画構成例や、TikTok Shopに向けた商品登録マニュアルなども順次公開していきます。
早めの準備で、TikTokを「見られる場所」から「買ってもらえる場所」へ変えていきましょう。